ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリッヒ・ヘーゲル(1770 – 1831)は、ドイツ人哲学者です。彼の思想はマルクス主義、現象学、実存主義、精神分析そして分析哲学の発展に多大な影響を与えました。
人格について。
ヘーゲルにとって、所有は個人が自己のアイデンティティを主張するうえで中心となる概念でした。言いかえると、人間であることは絶対的で無制限の意志を有するということです。人間とは異なり、物には自由や個性も権利もありません。物には主体性がないのです。人間には自身に目的があるのに対して、
物はそうではありません。.例えば、動物は直観する能力があっても物にすぎません。というのは、動物は外界に存在し死を伴なわいからです。ですので、人間は実質的な結末として全てに対して意志を行使する権利があり、それが「自分のもの」と断言する権利も持っているのです。